全国のリトファンのみなさま、お待たせしました!そして、犬を飼うすべての同志たちよ、刮目せよ!
今日は我が家の破壊神、愛しのリト(白いフワフワ、推定年齢は永遠の赤ちゃん)と、彼が最も愛し、そして最も容赦なく破壊し尽くしてきた伝説のおもちゃ、「ブーブーブタさん」について、血と汗とヨダレの物語を語り尽くしたいと思います!
プロローグ:運命の出会い、そして突然の別れ
あれは、リトがまだこの世の理(ことわり)も知らぬ、あどけない子犬だった頃のこと…。
そう、まだ彼が「破壊」という二文字の重みを理解していなかった、あの尊き日々のお話です。
とあるペットショップでのこと。数多のおもちゃが並ぶ中、リトのクリクリとした瞳がある一点に釘付けになりました。
そう、それが彼にとっての「初めての恋」、ピンク色のブーブーブタさんだったのです!

「ブーブー!」
初めて聞くブーブー音に、リトは歓喜の舞を踊りました。
それはまるで、長年探し求めていたソウルメイトと出会ったかのような、運命的な瞬間でした。
私も「あらあら、リトちゃん、気に入ったのね~」なんて、のんきに構えていたわけですよ、ええ、この時点ではまだ、彼の秘められた破壊衝動に気づく由もなかったんですから!
家に連れて帰ってからも、リトとブーブーブタさんは文字通り一心同体。寝る時も、遊ぶ時も、いつでも一緒。
それはそれは微笑ましい光景でした。ブーブー音が鳴るたびに、リトの尻尾はブンブン振り乱され、リビングは小さな幸せオーラに包まれていました。
しかし、その幸せは、あまりにも短命に終わったのです…。
なんと、購入してわずか1日! ブーブーブタさんから、二度とあの愛らしい「ブーブー!」の鳴き声が聞こえなくなったではありませんか!
リトは必死にブーブーブタさんを咥え直し、踏みつけ、あらゆる手段で音を鳴らそうとしましたが、虚しくも沈黙は破られませんでした。
「あれ? リト、どうしたの?」
私がブーブーブタさんを手に取ってみると、そこには痛ましいほどの噛み跡が…。そして翌日には、無残にも食い破られ、中からは綿らしきものが飛び出しているではありませんか!
ああ、ブーブーブタさん、あなたはなんて儚い命だったのでしょう…。
リトの愛が、あまりにも重すぎたのか…。私はブーブーブタさんの亡骸を前に、静かに涙を流しました。(というのはちょっと盛った表現で、実際は「まじかよ、1日かよ!?」とツッコミを入れた後、掃除機をかけました。)
これが、リトとブーブーブタさんとの、短くも激しい「愛と破壊の物語」の始まりだったのです。
第2章:ブーブー難民リト、新たな獲物を求めて
ブーブーブタさんを失ったリトは、しばらくの間、ブーブーロスに陥っていました。
・・・寝る時もいっしょだったのに。

あれほど夢中になっていた他のおもちゃにも見向きもせず、まるで魂が抜けたかのよう…。
「ブーブー音が鳴るおもちゃを探さなくては…!」
使命感に燃えた私は、ネットの海を彷徨い、あらゆるペットショップのウェブサイトを巡回しました。しかし、なかなかリトのハートを射止めるようなブーブーおもちゃは見つかりません。
世の中には星の数ほどおもちゃがあるというのに、なぜこんなにもブーブー音の鳴るブタさんは少ないのでしょう? 犬のおもちゃ市場は、ブーブー音の供給を軽視しているとしか思えません!(過激発言)
そんなある日、ふと立ち寄ったホームセンターのペット用品コーナーで、私は運命の再会を果たしました。
「…ブタ、だと…?」
そこにあったのは、まさかの「デカブーブーブタさん」!
そう、以前リトが破壊し尽くしたブーブーブタさんの、ざっと2倍はあろうかという、巨大なピンク色の塊が、そこに鎮座していたのです!
私の脳裏に、ある閃きが走りました。
「これだ! これなら、リトの破壊衝動にも耐えられるかもしれない!」
なぜなら、単純に考えてください。小さいブタさんを1日で破壊したのなら、大きいブタさんなら2日、いや3日、もしかしたら1週間くらいは持つのではないかと! なんて合理的な思考! (いや、冷静に考えたら、犬の顎の力に比例して耐久性が上がるわけではないんですけどね、当時はそんなこと考えてなかったんですよ…)
私は迷うことなく、デカブーブーブタさんをレジへと連行しました。
第3章:デカブーブーブタさん、まさかの瞬殺劇
家に帰ると、待ってましたとばかりにリトが駆け寄ってきました。目の前に差し出されたデカブーブーブタさんを見たリトの顔は、まさに「キラキラ」という言葉がぴったり。
「ブーブー!」
デカブーブーブタさんから響き渡る、図太いブーブー音。それはまるで、以前のブーブーブタさんが生まれ変わったかのような、力強い生命の音でした。
リトは歓喜のあまり、デカブーブーブタさんを咥えると、そのまま部屋の隅へとダッシュ! そして、ここからが彼の本領発揮でした。
ブーブーブタさんを口いっぱいに咥え、グイグイと噛みしめるリト。
その瞳は獲物を捉えたハンターそのものです。
私も期待に胸を膨らませていました。「よし、今日はこれで遊んでくれるぞ! なんだったら、数日はこれで平和が保たれる!」と。
しかし、その私の甘い期待は、あっけなく打ち砕かれることになります。
わずか数分後…。
「…ブ、ブー…?…ブ…」
デカブーブーブタさんから、か細いブーブー音が聞こえてきたかと思えば、そのまま沈黙…。
「え? もう??」
私がデカブーブーブタさんを手に取ってみると、そこには、以前のブーブーブタさんを凌駕するほどの、無残な噛み跡が刻まれていました。そして、あっという間に食い破られ、中身が飛び出す始末…。
あれほど期待したデカブーブーブタさんが、まさかの瞬殺…! いや、瞬殺とまではいかないにしても、体感では数分。下手したら前回のブーブーブタさんよりも早いんじゃないか、というくらいのスピードで、彼はデカブーブーブタさんを「音の鳴らないただのブタ」にしてしまったのです。
私は、その場に立ち尽くしました。リトはというと、任務を終えたかのような満足げな顔で、デカブーブーブタさんの亡骸を足元に置き、こちらをじっと見つめています。
「…リト…お前は、天才か…? 破壊の天才なのか…!?」
私の問いかけに、リトは「え? 当然でしょ?」とでも言いたげに、しっぽをひと振り。
ああ、デカブーブーブタさん…。あなたもまた、リトの強すぎる愛に耐えられなかったのですね…。あなたの勇姿、決して忘れません…。
第4章:リトの破壊衝動と、飼い主の終わりなき戦い
このデカブーブーブタさん事件以降、私は悟りました。
リトの破壊衝動は、大きさや耐久性といった物理的な概念では計り知れない、ある種の「超越した力」なのだと。
彼はブーブー音が大好き。だからこそ、その音を発生させる「心臓部」を徹底的に狙い、そして破壊し尽くす。まるで、音が鳴らなくなれば、そのおもちゃはもう必要ないと言わんばかりに。
その純粋なまでの破壊力に、私は畏敬の念すら抱いています。(正直、ちょっとだけ呆れている時もありますが、そこは愛の力でカバーです!)
思えば、ブーブーブタさん以外にも、リトの犠牲になったおもちゃは数知れません。頑丈と謳われたロープのおもちゃも、瞬く間に糸くずに。カチカチと音が鳴るボールも、いつの間にかただのゴムの塊に。彼の遊び方は、常に「分解」を目的としているかのようです。
もちろん、誤飲の危険性があるので、破壊されたおもちゃはすぐに片付けるようにしています。彼が安全に遊べるように、私も日々、彼と対等に渡り合えるおもちゃを探し続けています。
でもね、思うんです。リトがこれだけ熱中して遊んでくれるなら、たとえおもちゃが壊れても、それは彼が「最高に楽しんだ証」なんだと。
彼が心から喜んでいる顔を見られるなら、ブーブーブタさんが何匹犠牲になろうとも、私は彼のために新しいブーブーブタさんを、いや、もっと強靭な、もはやブタの形をしていない「ブーブー超合金」のようなおもちゃを探し続けることでしょう!
エピローグ:次なるブーブーの伝説へ
現在、リトは新たなブーブーおもちゃとの出会いを心待ちにしています。私も、彼の破壊衝動を満たしつつ、かつ長持ちする「夢のブーブーおもちゃ」を求めて、今日もまたネットの海を彷徨い続けることでしょう。
リトとブーブーブタさんの物語は、まだまだ終わりません。これは、愛と破壊、そして私の財布との、終わりなき戦いの記録なのです!
写真の都合で小さいブーブーブタさんは載せれなかったので最初からデカブーブーブタさんの写真で代用しています。

これからも、リトの「ブーブー破壊伝説」に、どうぞご期待ください!
我が家のリト、椅子に飛び乗ってドヤ顔!?〜去勢手術からのV字回復で元気モリモリ!〜